音楽ダウンロード

2018年07月02日

Dearダニー 君へのうた(2015)

吹き替え版で観た。
羽佐間道夫の声で映画を観たい。
それがこの映画をチョイスした理由。
しかもアルパチーノの吹き替えなんてこれ一本だけじゃないか?

実際、観ているとこの作品自体が羽佐間道夫の声に寄せてきているのではないか、という内容だった。

主人公が人生を振り返るきっかけになる出来事の説得力が半端ない。

これに似た経験は誰にでもあるのではないだろうか。
いや、もちろん誰にでもあるエピソードとは言えない、特殊な出来事だ。
そうではなくエッセンスが普遍的なのだ。
この、映画の序盤に起こる出来事に中年以上の観客はヤラレてしまうだろう。

こういう中年、いや老年か、の主人公の再起を描いた作品に羽佐間道夫の声が抜群に合う。まあ、喋りのテンポやリズムはロッキーと同じなのだが笑。いやしかしそれこそがこちらの観たかった映画だ。

とはいえ今作はロッキーとはまた違ったストーリーを辿り、意外な着地を見せる。

幕切れはとても意外で良い。
のだが、2秒手前で終わっても良かった、と、鑑賞直後、思った。

最後まで見終わって、“答え"を聞く手前までが、本当の結末だよな、とこちらを思わせてくれたわけだ。
なかなかひねりのある“泣かせ”だった。



posted by となーす at 06:29| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

勝手にふるえてろ(2017)

私はモブキャストが笑かしにかかる映画が嫌いだ、小劇場で上演される芝居ならわからんでもない。
演者にノルマチケット分の満足度は与えてやりたいだろうから。
モブが笑かしにかかると映画自体が媚びを売っているように見えるからだろう。



この映画、もう最初から最後まで、小劇場ノリの"躁”状態が延々続く。
しかも、女子の内面を誠実に描写するつもりマンマンなので結構、鑑賞するのがきつかった。
女子の方々、現実の生活で、知人をモブキャスト扱いしたとき、その態度、相手に見抜かれているかどうか疑ってみたほうがいいですよ笑、と言いたくなる。
主人公が自分の利害の外にある、サービス業の店員さんに独白し続けるくだりが本当嫌い。出てくる俳優たちが全員気持ち悪い。現実にはいない人たちだからだ。
この人たちの“現実にはあり得なさ"と営業マンの日常的な“躁”状態がシームレスに映画の中に存在するのが余計に気持ち悪い。これらは全て映画のリズムのためである。登場人物たちの“現実にいない感"たるや、ボディスナッチャー的ですらある。


と思ったら、まさにそれがテーマだったのね笑
映画は全体の3分の2を超えた辺りで、今までの印象を反転させてみせる。

つまり、後半戦はモブに血を通わせようという展開だ。

しかし、結論から言うと、結構苦戦してしまっている。最初からどこに着地したいのか、わかってしまうのが残念。
着地の場所ありきで、後は説得力を持たせるためにいろんな手管を使っているように見えてしまう。
観ていて、彼氏候補の一と二、でどちらかがどちらかよりも魅力で優っているという気がしない笑
特に最終的に選ばれる方は前半の媚びに媚びまくった芝居を見せられているものだから、印象はすこぶる悪い。それを観客ごとひっくり返してもらいたかった。切れ味鋭い魅力を見せて欲しいところだった。
練りに練ったセリフ一発が欲しい。


ちなみに、男が世間体を気にせず、でかい声で告白する、って場面。映画の歴史上何度も出て来るが、実際に現実の女性に神通力があるのだろうか?
この映画には2度も出てくる。きっと効果があるのだろう。みんな試してみよう。













posted by となーす at 04:47| Comment(0) | 日本映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

霧の旗(1965)

wowowぷらすとのアーカイブで山田洋次の特集回を観たとき、まだ今作を観た事がなかったことに気づいた。どうしても観たくなってレンタルした。
これが実に面白かった。
この原作はすでに何度も映画化ドラマ化されていて、どのバージョンを観たのか定かではないのだが、オチは知っていた。
オチを知っている状態で観ると、演出の細やかさがよくわかる。退屈するところなく最後まで楽しめた。

現在の地点で1965年公開の今作を観ると、倍賞千恵子の今作以外の出演作品が壮大なフリになっていて、面白さが増す。
また、今作のもう一人の主人公大塚弁護士のような人物は山田洋次の作品にはこれ以降出てこない、と思う。
さらに、劇中、倍賞千恵子が「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と繰り返すのもあって、今作には「男はつらいよ」の外伝、の趣きもあるのである。

「疑惑」のラストを思わせる爽やかで力強いラストも手前にちょっとしたミスリードを置いていて、そこも効いている。

ただ、終盤で弁護士先生と主人公霧子が何度も歩くシーンでタイトルと絡めたいい決めセリフがなにかあるとグッと作品の力強さが増した気がする。
そこだけ気になった。

冒頭の、駅名を使って長旅を観客に喚起させたり、皇居前通りを一人無心で歩く主人公を、車の走行音を一切カットして靴音だけ鳴らして表現したり、映画表現を楽しめる作品になってもいる。



posted by となーす at 01:44| Comment(0) | 山田洋次作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

30年後の同窓会(2018)

私のオールタイムベスト映画の続編が公開された。
まさか45年後に続編が作られるなんて。
調べると都内で一館でしか上映してない。
観に行くしかない。DVD化まで待つとかあり得ない笑

観た。
確かに前作への愛が感じられて良かった。
映画を観終わったあとはどこかで酒を飲みたくなった。
とにかく皆んな美味しそうに酒を飲む映画なのだ、それはオリジナルと同じ。
そういう気分にさせてくれたことで良しとしよう。


リンクレイターは、前作「エブリバディウォンツサム」の方がよほど良かった。
オリジナルとは主人公たちの名前も微妙に違うし、何よりスティーブカレルは「バダスキー」とはだいぶ似てない。
どうやら今作の3人は前作とは違う人物らしいと気づくのだが、それでも観て行くうちにあの時の3人ぽくなってくる。
嬉しくなったのはそんな序盤の間だけで
結構、オリジナルへのオマージュが頻繁に出て来るので、続編なのか、別のストーリーなのか判別がつかなくなる。
つまりノイジーなオマージュが物語の邪魔をするのだ。私が一番嫌いなやつだ笑
カレルを主役に据えたのは平均的なアメリカ人顔、という意図があってのことなのだろうが、これがバダスキーと同じことをやるシーンがあって、寒いことこの上なかった。(オリジナルでニコルソンとナンシーアレンが演じた場面)

本線のストーリーとオマージュが交互に現れるので映画が無駄に長くなっている上、オマージュシーンもそれぞれが長めに伸ばし気味。
編集マン出身のアシュビーの作品へのオマージュならばそこも真似て欲しかった。

とはいえ、列車で向かい合った座席で登場人物たちが話すシーンでオリジナルそっくり過ぎる箇所があり、そこは鳥肌が立った。
(メドウスがバダスキーの気休めを聞いてため息を洩らすシーン)

映画としては2級品だが、海の向こうに同じ作品を愛する同志がいる、という感動は少なくともあった。

帰りはバーに立ち寄ってハイネケンを飲みました。





posted by となーす at 00:56| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月16日

グレイテスト・ショーマン(2018)

うーむ
長く感じたなー
序盤の親子4人が願い事をするシーンが感動のピークでした。

中盤の、主人公と女歌手のエピソードは丸々カットしてサーカスの物語に絞って欲しかった。主人公は主人公でコンプレックスを持っているのでストーリーの流れは不自然ではないのだが、画的にも感情的にも凡庸で映画があからさまに失速する。
ルックスの良い主人公の葛藤をドラマで観せるのはこの映画でなくたって他にいくらでもある。この映画なら、ヒゲの生えた女性の恋愛をこそ描くべきだろう。

バーナムという人物を描いた映画はこれ以前にも作られているらしい。
そちらはバートランカスター主演だそうだ。ランカスターはサーカス出身である。俄然観たくなった。

歌は良かったよ笑


posted by となーす at 08:25| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

ドクターストレンジ(2017)

前半のヒーロー誕生譚の部分は凄く面白く観た。昨今のスピリチュアルブームを踏まえたヒーロー像にワクワクした。とくに師匠のビジュアルが良い。「レモ 第一の挑戦」チックで良い。レイチェルマクアダムスも相変わらず可愛い。
だったんだけど、ヒーローが実際に戦う場面になると、魔法の使い方にセンスオブワンダーがなくてありきたりなのが残念だった。
なので後半は画面を観ずにパソコンで作業しながら音声だけ聴いていたが最後まで画面を振り返ることはなかった。

タレント声優二人は違和感なく良い仕事をしていると思った。
posted by となーす at 06:07| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月31日

ウォーリー(2008)

今更ながら観た。
ピクサーの映画は観ればどれも一級品なのだが、なかなか観る動機自体を得難い。
今作も傑作の誉れ高いが、観よう観ようと思いつつも、えらく時間が経ってしまっていた。

結論から言うと、もう大好き!
EVEが可愛い!
主人公ウォーリーのデザインが観ようによっては自意識の塊に見えるのがこの作品の優れたところで、大量のゴミのなかにコレクションを集めるロボットはオタクたちの自画像、写し鏡のようだ。このロボットにセリフを喋らせないのだから、切ない切ない。
このように現代の心象風景を一枚の絵として写し変えるのがピクサー作品は絶対的に上手だ。映画の土台になる設定がいつも素晴らしい。
魅力的にストーリーを転がせず、設定だけで終わってしまう作品もあるのだが、今作がいいのはやはりEVEの魅力が大きい。
デザインといい、目の表情といい、シンプルすぎて観客の想像の余地がたっぷりあるのがいい。
ピクサー作品では「ラプンツェル」「インサイドヘッド」に並んで傑作。

posted by となーす at 17:44| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月21日

アウトレイジ最終章(2017)

シリーズの中で一番の出来。
何が良いと言って最初から最後までストーリーの面白さだけで勝負しているのが良い。
今までの北野映画の中でも群を抜いて複雑な話にもかかわらず俳優たちの表情を楽しむ余裕もある。ストーリーテリングが素晴らしく上手いからだ。

登場してすぐに退場するようなチンピラのヒットマン役にビッグネームを配置するキャスティングも前作まではただの無駄使いに思えたが今作では観客の興味を持続させるギミックとして機能していて全く違和感なく楽しめた。有名俳優を贅沢に使った映画の構成に習熟したのが見て取れる。


唯一残念なのは主演ビートたけしのスターとしての線が細くなっていることで、ドスの効いたセリフに肉体が追いついていない。これを最終作にしたのは監督本人もそれに気づいているからだろう。
「男はつらいよ」シリーズの終盤における渥美清を彷彿とさせる佇まいで、なかなか痛々しかった。

しかし映画作家としてはここから先、もう一段の伸び代を感じさせる作品だった。
posted by となーす at 07:23| Comment(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

ブレードランナー2049(2017)

この監督だから、まあ水準以下だろうと思い、DVD化を待って鑑賞。
オリジナル一作目に対しても私はさして思い入れもない。当時私はハードボイルド探偵小説を読み漁っていたので、主人公の雑なキャラクター造形が気になる映像オタク映画、と言う感想しか持たなかった。

ただ、あえて言うなら、当時のSF映画を観る楽しみはその手作り感で、セットは安普請なのにそれを逆手にとってディストピア未来を現出させるSFセンスこそ見所なのであって、今作のように隙間なくCGが画面を支配すると、全ての画面から命が失われる。^_^

「この先観続けても目新しいものはなにも登場しないのだろうな」と思いながらの2時間40分は苦痛以外の何物でもなかった。

俳優陣を見ても、ライアン・ゴズリングは、なるほどこの俳優は女優の引き立て役が一番光るのだな、と改めて思った。
今作のように彼一人だとどうにも映画一本分は持たない。
と思ったが、彼の力量不足というより、監督の問題だろう。そもそもこの作家は俳優を虫のように見つめる視点の持主だ。ゴズリングに限らず一人も魅力的でなかった。今作はファンサービスのつもりで、前作のキャラクターを何人か引き続き登場させるが、そのどれもが全く平凡なシーンばかりだった。(たとえばガフのシーン)

映画、はすでにオワコン、という私の確信を深めてくれた一作、と言えよう。


世界中で不入りだったようだが、当然だ。




posted by となーす at 10:06| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

何者

これはなかなか良かった。
「22年目の告白」の後にこれを観ると、そうそうこれです、と言いたくなる。

この作品のオチのあり方の方がずっと上等なのである。
佐藤健演じる主人公の正体がバレる瞬間、俳優佐藤健の株が上がる。

劇団主催をしている監督だけあって、この年代の少年少女たちを日常的に見ているのだろう。描写が的確なのである。


原作が「桐島部活やめるってよ」と同じ朝井リョウだが、どちらの映画化も「現金に体を張れ」的な展開をするのも面白い。原作は未読だが、映画版2本観たあとだと原作はどういう構成なのか興味が湧いてきた。リチャードスタークみたいに3部構成にしてるのかな。


posted by となーす at 10:56| Comment(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近のコメント