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2017年12月29日

2017年ベスト

1.オクジャ
2.ハクソーリッジ
3.沈黙サイレンス
4.エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に

4本しか選べませんでした笑

そもそもあまり観てないし、わざわざ2時間使って観ようと思っただけでその映画は80点以上取っていてさらに最後までちゃんと楽しませてくれた作品だけ挙げると上の4本になる。

最近、吹き替え版の「ミッドナイトラン」をVHSで観る機会があったのだが、軽くて楽しくてやはり絶品だった。
何が言いたいかと言うと、マーチンブレストの新作映画が観たい。ブレストに映画を作らせない映画業界などなんの価値があるのか?

まあ、それはともかく上の4作だけは最後までキッチリ楽しめた。ありがとう笑。
2018年も映画自体はどんどん興味の対象から外れていくだろうと思うが、今のところジェームズワンの新作だけは劇場に観に行くつもりだ。
この人はよくよく考えたらすごい人だね。
新しい世代の観客も古い世代も楽しませる映画をコンスタントに作り続けてる。
私のお気に入りのフィルムメーカーが年々いなくなるなか、この人だけが希望の星だ笑




posted by となーす at 18:04| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

哭声 コクソン(2017)

この監督の「チェイサー」も「哀しき獣」も観ている。
どちらも凄く面白かった印象は残っているのだが、内容についてはほぼ忘れている。
「チェイサー」については“角のタバコ屋”の使い方が上手かった、というのを辛うじて覚えている。どう上手かったか、は忘れた。

今作だが、全編通してそこはかとなく同族嫌悪的な雰囲気がある。この人は自分が嫌いだし、韓国人が嫌いなんじゃないだろうか。
というのも、映画の中で何度も主人公の前に選択肢が現れて彼にどちらかを選ばせるのだが、主人公は大体間違った方を選んでしまい窮地に追い込まれる。しかし、だからと言って正解が用意されている気配がないのである。
そうやって主人公に罪を負わせて行くのだが、全体的に試練の与え方がフェアじゃない気がする。

とか思ってると、國村隼が実は〇〇だったことがラストで明かされる。
これ自体、なんだか、オチのためのオチ丸出しで興ざめだったが、相手が〇〇だったら最初から主人公には不利な戦いだ。にもかかわらず、映画は主人公に罪を負わせようとしているのだから、もう、嫌いだからなのだろう、としか言いようがない。


観ていて、どうも乗れないのは、この主人公が【何をためされているのか】を映画が明示してくれないからだと思う。











posted by となーす at 17:30| Comment(0) | その他外国映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ELLE(2017)

どエライ評判なので観に行った。
映画目利きの批評家の皆さんがこぞって褒めているし、バーホーベンだし、外れはなかろう。
と思ったのだが、これはもうひとつだった。


テーマやストーリーも8割方知った上で観に行ったのだが、頭からケツまでどうも絵空事めいていてつまらない。

主人公がハードボイルドな振る舞い過ぎる。つまり一本調子なのだ。

何が気に入らないとか、どうされると嬉しいのか、繊細なお芝居で表現されてこそ、なストーリーだと思うのだが。
大オチのためにその辺の芝居がハードボイルドに抑制されているため、物語が大きく動くシーン以外は全て平板で退屈だ。

上映時間の半分くらいは切ってもらった方が楽しめたと思う



posted by となーす at 17:29| Comment(0) | その他外国映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月07日

ノック ノック(2015)

netflixで観ました。
原作の方は未見なので、オチがイマイチとかの不満もなく楽しく観れました。

序盤がいい。
ずぶ濡れでドアの外に立っている悪役の二人初登場の場面。
「あれっ、地味なルックスだな」と思ったが、家の中に入ってバスローブ着たりメイク落としたりする内にこれがだんだん可愛く見えてくる。
妻子持ち主人公キアヌがついつい抱いてしまう展開に説得力を持たせている。
特に二人のうちベルと名乗る女は満島ひかり似で、日本の観客には思いがけないお得感も。

今作の出来がどうのというより、この設定がよく出来ている。
原作「メイクアップ」のラストが衝撃的というがこの設定自体が「不意打ち」あたりから来ているのだと思う。原作の方がむしろ乱暴なパクリラストなのではないだろうか。

ラストが不満、というレビュアーが多いおかげで今作の評価が全体的に低いのはちょっとどうなのかな、と。
キアヌも上手く演じてるし。

全体的に設定が面白いし、もっとリメイクして色んなパターンを見せて欲しい。
女の一人を懐柔して仲間割れを誘導する、とか、そんな展開もあったら面白かろう。





posted by となーす at 17:31| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

ゾンビランド(2009)

青春やなあ、青春。
監督がエマ・ストーンに恋しちゃってる。
青春やで青春。

ジャンル映画なんだから楽しく作っちゃってついでに恋もしちゃえばいいじゃなーい。こんな映画に出来がどうの採点がどうの言ったって野暮じゃなーい。

リア充なんてみんなゾンビにして撃ち殺しちゃえば可愛い子の視線を独り占めできるじゃーん。

話は変わるけど、走るゾンビはいかがなものか論争がある。
この映画を観るとそういう論争が馬鹿馬鹿しくなる。ゾンビが走る理由はただ一つ、映画のテンポを早くできる。ただそれだけの理由だ。
90分の尺でサクっと出来上がっているのもそのおかげだ。

エマストーンの足元が這い上がるゾンビがやらしく見えるのは監督の欲望が乗っかってるからです。笑







posted by となーす at 07:15| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パーフェクトルーム(2016)

サクッと観られる。
そこがいい。

このご時世、敷居が低い映画、というのは大きなアドバンテージになる、と思う。
画だけで、どういう事態が起こっているのか一発で分かる。
そして最初から最後までお話のスケールが小さいまま、というのもいい。

アルフレッドヒッチコックがやりそうなストーリーなのに、あからさまに撮影技法の引用などやらないところも好ましい。まあ、古臭くなるからだろうけど笑

褒めちぎっているようだが、だからと言って名作とか傑作だというわけではない。家でテラスハウスを観る感覚で観るのがお似合いのお手軽作品であってそれ以上でも以下でもない。

映画で“そこそこ当てる”技術を目の当たりにしたような、そういう作品だった。





posted by となーす at 06:49| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沈黙 サイレンス(2017)

素晴らしかった。
さすがに何年も暖めていた企画だけあって、全編を通して迷いがない。
得意技のポップスクロニクルを全く使わないどころか音楽が一切ないのに最後まで全く飽きさせない。一流映画作家の仕事、というべきだろう。

私は基本的にスコセッシがそれほど好きではないが、今作は時間を忘れて最後まで楽しめた。
この重い題材、それから抽象的な台詞の膨大さを考えると、娯楽映画として面白い、というのは驚異的だ。

俳優陣も素晴らしい。
今作で最も難しい役はキチジローとイノウエさま、だと思うが、
この二役をそれぞれ窪塚とイッセーが完璧に演じきれたかどうかは微妙なところだと正直思う。イッセーは形態模写に逃げているところがあるし、窪塚はあの役の二面性を上手く捉えきれてない。
二人からすれば撮影の前に舞台で何度かやってから本番に入りたかっただろうなあ、と思う。この二役は台詞を覚えればいい、というものではない。観ていてこっちが悔しかった。
28年も暖めていた企画だけあって、他の要素が完璧な分、難しい役の二人のちょっとした至らなさがかえって目立ってしまう。

しかしこれほどまでに俳優のお芝居だけで魅せられてしまう映画は近年では全くなかったことに気付かされた。
そして劇場に観に行かなかったことを多いに悔やんだ。

posted by となーす at 02:44| Comment(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月18日

疑惑

これを前回観たのは月曜ロードショーの枠でだった。荻昌弘さんが終演後の解説で「大人が楽しめる一級の娯楽映画」と太鼓判を押していたのを思い出す。
おそらく私はそのころ10代だったが、たしかに無類に面白い映画を観た、との感想を持った。

あれから20年以上経ち、今回、再度見直したが、やはり無類に面白い映画だった。

ネタバレあります。

「鬼畜」のときに、この監督は解釈に幅を持たせるように作っているようだ、と書いたが、今作の桃井かおり演じる鬼クマの描き方などまさにその真骨頂と呼べる。
ラストはこの稀代のビッチ鬼クマの笑顔のストップモーションで幕を閉じる。
この笑顔を観る人によっては反省の色なし、悪党野に放たれる、と解釈するだろう。そのように受け取られるように幕を下ろしている。
たがよくよくドラマを追っていくと、鬼クマに将来の可能性がないことがわかる。
保険金は入らないことは確実だしホステスとしても全国的に悪評を轟かせてしまった、なにせ子どもに指をさされて「お前が殺した!」と法廷で叫ばれたのだから。
残りの人生を社会的信用をどん底まで落とした状態でスタートさせなければならない。
その前提で観るとラストの電車のシーンは見事で、車窓から大衆に目に晒され、逆にアッカンベーをやり返すが、電車が走り始めると、不安げな表情になったあと、カラ元気の笑顔でタバコを吹き上げる。
彼女が孤独に弱いことは観客にすでに提示されている。つまりこの女の微かな不安げな表情を観客は見逃さないようにすでにフリはなされているわけだ。桃井かおりの表情だけを追った長い長いカットの間、このキャラクターの頭の中を観客は想像する。我々はこの女の半生を見せられたばかりだ。電車に乗った人が考えることは大体決まっている。行く先(未来)のことか今しがた離れた場所(過去)のことかだ。
鬼クマが体を起こして笑顔を見せたとき、力強さや爽やかさを観客が感じるのはこのような理由による。
つまりこの女の行動原理の秘密が最後の最後、僅かな尺の芝居で観客だけに明かされたのである。これはそういうラストだ。


長台詞の応酬が大半の法廷劇の映画だからこそ、この無言のラストが際立つ。


野村芳太郎のフィルモグラフィーでは今作は最後の方に位置する作品のようだ。
長いキャリアの終盤に相応しい素晴らしい作品だった。








posted by となーす at 08:10| Comment(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月17日

鬼畜

山田洋次の後は師匠格の野村芳太郎作の本作。

ネタバレしますよ


すげえ面白いんだけど前半と後半で違う映画になったみたい。
多分前半が松本清張原作パート、後半は監督の創作、という気がする。
父子が二人で旅をする展開は「砂の器」もそうだったし。
観終わったあと、ネットでいくつかの批評や感想を読んだが、ラストの解釈が人によって違う。

私はあのシーン。緒形拳が子どもに見捨てられた、のだと読む。

面白いのはこの作品、最初から解釈に幅を持たせるように作っている。
印象的なのは、末っ子がご飯をおもちゃにして食卓をメチャクチャにし岩下志麻から激怒を買ってしまうシーン。
岩下志麻はあの出来事をきっかけに子供たちに殺意を抱くようになるのだが、あのカット信じられないくらい長い。可愛いから観客にとってはメチャ癒やされる。
芝居巧者の主演二人は、感情の流れをこれ以上ないほどハッキリ観客に伝える。子役が今ほど上手くないのにダレないのは周りが上手いからだ。長い癒しカットのあと、ガッツリ本線のドラマに引き戻す岩下志麻が素晴らしい。昔美人だったからこそプライドが傷つけられたのが我慢できない。セリフやシーンで説明されないバックボーンまて想像できる芝居をしている。物語の都合上、子役の場面が多い分、セリフ以外で伝える情報量を多くしているのだろう。

それから、緒形拳が青酸カリ入りのアンパンを子どもに無理矢理食わせようとしていると若いカップルに見つかるシーンが良かった。おそらく嫁と自分のかつての姿を思い出したのだろう。緒形は我に帰って大泣きする。若いカップルに見つかる方がその辺を歩いているおっさんに見つかるより情けない。こういうところがこの映画、ちゃんとしている。

ラストの解釈は子役の表情からではなく、それを受ける緒形拳の芝居から読み取れば明らかで、緒形拳は自分にとって最後の理解者を失ったのだ。絶望を演じる緒形拳の説得力たるや半端ない。




posted by となーす at 07:56| Comment(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月13日

家族はつらいよ

ネタバレあります

チャレンジと言えばチャレンジなのだが、やはりコメディセンスのない俳優さんばかりなので笑える箇所は残念ながらない。
思えば山田洋次のこれまでの作品には中心にスターがいた。渥美清は言うに及ばず高倉健、そして吉永小百合。前作「東京家族」では主人公は菅原文太が演じる予定だったと言う。
今作は意識的にスター不在のコメディを製作しようと試みているのだろう。
主人公家族の姓が「平田」とあるのは、平凡の平をとっているのだと思われる。
駆けつけた救急隊員が玄関で靴を揃える所作を丁寧にカメラが追ったり、名もなき平凡な人たちの生活だけでコメディを構築しようとしているのだと思うのだが、それがあまり徹底されていないのが気になる。
観客へのサービスか知らないが笑福亭鶴瓶がこの作品に登場したり、正蔵が「どうもすいません」と言ったり、どちらもあまり洗練されているとは言い難い。
それから他作品の引用を多く用いるときはこの人の場合、自信のなさを表している、と思っている。「東京物語」にラストを締めさせるとは何事か。

草野球のホームランが家族の再生のきっかけになるくだりや、橋爪功が照れくさそうに言うサンキューなど、要となるシーンは素晴らしいのに実に勿体無い。

あともう一つ、妻夫木聡の芝居が吉岡秀隆そっくりになって来ている。ポジションが吉岡秀隆のものだからだ。だったら吉岡秀隆にやらせて欲しいものだが製作委員会の意向に沿って妻夫木聡、なのだろうか。

永瀬正敏が渥美清の分身を全く違和感なく演じて見せたいくつかの作品と違い、山田作品に登場する妻夫木聡はキャリアとして余り得な関わり方をしていない、と思うがどうか?




posted by となーす at 22:00| Comment(0) | 山田洋次作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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