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2013年12月29日

となーす!からの2013年映画ベストテン

今年は映画が面白かった
なんかもっともっといろんな実験をスクリーンで見てみたい
そう思わせる年でした

映画の歴史の新たな1ページが開かれる予感?
にワクワクさせられる1年
来年以降、今までになかったような斬新なアイディアで映画が作られるようになると思います

まだまだ
昔の映画の記憶に縛られちゃってる作り手と
これはこのやり方でいいんだ!と振り切っちゃってる作り手とが
混在している状況ではあるし
数としては前者の映画が圧倒的ではあるのだけれども

明らかに流れは変わりつつあります




さて
誰からも注目されてないけど

となーす!からの2013年映画ベストテン

1、R100
2、横道世之介
3、パシフィック・リム
4、死霊館
5、世界にひとつのプレイブック
6、クラウド アトラス
以下同順
最下位「ー立ちぬ」「ーの物語」


すみません10本埋められませんでした(笑)




まず、やっぱり
最後にもう一度触れたいのは1位「R100」のこと
この映画の世評があまりに悪すぎる

よって
どうしてもこのブログでは「R100」を激推ししておきたい

人を支配したりされたりという関係性を
性的快楽のイメージとして定着させたまま、戦争を想起させる後半へ続くあの流れは
結果、戦争を今までにない切り口で定義してみせた
なおかつこの人は性的快楽に耽溺する人を断罪しない

想像力とイメージだけで辿り着かせるという驚異的なやり方といい、
この現代にあって見事に歴史から忘れ去られた、
彼より上の世代の名も知らぬ大衆の内面の葛藤へ想像力で観客ごとたどりつかせようなど
他の作家では思いもつかない野心だ


「さや侍」と同様、技術面ではなく、志において、この人の映画は他の映画を圧倒している


「R100」が日本の観客に愛されないのは、観客がエンターテイメントを自分たちに向けられた「おもてなし」と定義しているからにほかならない
日本では受けず海外で評価されるのは上のような理由からで、劇中、自作のコント「寿司」を何の工夫もなく引用しているから、などでは断じてない

まーとにかく
なんにせよこれで終わって欲しくない
次作の公開を心の底から待ち望んでおります



「R100」を絶賛する私は当然のことながら今年公開のジ※リ2作品など下の下の評価だ
2本とも見終わって何も残らないことこの上ない。
一本は反戦やら世界平和やらより自分の救済を優先させる人格をさらけ出し、死んだ人の人生を勝手に書き換えて実名で登場させるというデリカシーゼロの老人のズリネタ、もう一本は「美少女の葛藤」という古臭い題材を15年も使って手作業で名作げに仕立て上げた凡作だ。
両者に共通するのは単純に身も蓋もない老作家の性欲のありか。
それを見せられるだけの映像体験でしかないこと。
この二つの作品は当初本人たちが乗り気でなかった、というのも共通していて、
某プロデューサーにケツを叩かれて作らされて、といった経緯を考えると本人たちに罪は全くないのかもしれません。社会の不条理と戦う、といったテーマで作品を最後まで作り上げるにはご高齢すぎる。
いきおい自分たちの一番興味のあることを追っかけるしかなかったのだろう。
そういう作品になってました
けど、一言言わせていただけるなら、例えば、ジョンヒューストン「ザ・デッド」のような、優しーい映画を期待してたんですよ。生きとし生けるものすべての上に優しく降り積もる雪のような・・・


2位の「横道世之介」も何故2位か、上の文章でなんとなくわかってもらえるでしょ?
この2本が圧勝なんですよね

あと「ばしゃ馬さんとビッグマウス」を観てたら、3位になったかもしれない
DVDで「さんかく」は見たのでなんとなく想像で3位かなって

3位、「パシフィック・リム」映画はエンターテイメントなどと思っている人も映画は友達からの手紙みたいなものなどと思ってる人も映画を観るならとにかく「すっげーもん観てえ!」と思ってる人も大満足という稀有な作品。

4位、「死霊館」我が最愛の作家の一人ジェームス・ワン。何を作っても人となりが伝わってくる。
「キャビン」も見たけどとなーす!にはピンときませんでした

5位、「世界にひとつのプレイブック」ロバート・デ・ニーロが最近では最も輝いていたのが嬉しく、オチがなんとも素敵な良品
アメリカ映画ばんざい!

6位、「クラウドアトラス」世界の“今この瞬間起こっていること”をまるごと捉えようとした野心作でライブ感が半端ない。
今この世界に生きていることの臨場感を描写すること、に対して採用したのが時空を超えて同時進行する物語。
これを観ている私たち観客が生きているこの瞬間のライブ感をその結果得られるのは何故なの?
という一体どんな三段論法でたどり着くのか常人では思いもつかない作品




以上

なんかこうして並べると
他の媒体で挙げられているベストテンと違った
となーす!好みな作品が選出できた感じでなんか嬉しいですね


今年は楽しめました!
映画、ありがとう!






ラベル:「R100」激推し
posted by となーす at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月27日

クロニクル


評判がいいので
2013年中に観ようと駆け込みで観ました

SFXを使った観た目の技術進歩と
超能力の食い合わせが良かった

というくらいの感想しかない

正直言って
いじめられっ子が超能力を得て…
と言う題材にしては主人公の内面に踏み込んでいく方の手際はイマイチで
最後の破壊の場面は「キャリー」のようなヒリヒリした自意識を感じず
こういうモチーフならこんなクライマックス、的な想像力しか感じられない

やりようによっては幕引きを
主人公に罪を背負わせてそれを少年の成長に結びつけるとかにしたほうが作品に深みが出たのではないか?

主人公の少年も顔の歪んだイケメンなだけで華を感じない

惜しい、というか全体として残念な映画でした。たぶん拙速なのだろう、と思う。




横道世之介


これも評判がいい、と言うか良過ぎるので
駆け込みで観ました

良過ぎる
というのは
この作品の概要からして受け取る印象の倍は評価が高いんですね

なんかこういうの好き

概要だけで内容を想像して『あーこれダメそう』とか決め打ちする人って僕も含めて結構いると思うんですけど

ネットでいろいろ観ていると、尋常でないほどこの映画愛されている。
数年前の「嫌われ松子」の愛されかたに似てる

で、まあ、観たんですけど

いいすねえー
いいす

どこかで誰かが書いてたけど
この主人公を通じて自分のかつての友人を思い出す、という映画体験。

こういうのはちょっと他に見当たらない
主人公がヒーローでないところも現代的だし、強烈に何かを発言するようなキャラクターでもない(嫌われ松子のような)
簡単に言うと、本当に世界の端っ子に生息する「屈」みたいなやつを中心にして
消費行動がそのまま青春の一ページを刻んだあの時代を描いてる。
うわーこんなやりかたがあったんだね
と素直に感動しました

「映画」を観る、と言う体験を掘り下げた、と言う意味では今年屈指の作品だと思う。


「サニー永遠の仲間たち」にアプローチは似ているが、
“感情移入”して映画を観る、という文法から外れている点がこの映画の大きなオリジナリティで
そこは先行作品のどれとも似ていない

例えば過去取り上げた作品で「かぐや姫の物語」なんかもそうなんですが
クライマックスに大きなカタルシスを用意している
けど、このカタルシスは主人公に感情移入して追体験しないと体感できない種類のものなんですね
だから乗れない人もいて、それが観客動員に結びついているんだと思う
いくら丹念に驚異的な映像をこしらえようが観客のニーズに応えない限り、それは響かない作品になってしまうんですね

この辺に対するアプローチをどう考えるか
が映画産業のテーマになっていくのではないか
と思う

私もずっと考えていたこの、「映画に乗れないのは何故か問題」に
ひとつの明快な回答を示してくれたこの作品に感謝です












posted by となーす at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月26日

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

『探偵はBARにいる』の原作は結構昔に発表されたものなので、
このシリーズって大泉洋っていうタレントありきの企画なんだと思う。

そう言う意味で「相棒」と全く同じ
今シリーズは大泉というタレントの地域密着型サービス精神とでもいうような魅力を中心に映画を作っている

映画全体にオフビートなギャグが散りばめられていて、それらがちゃんと映画の魅力につながっているのは演者の力量ゆえだ。



制作費も安く抑えているようだし、
長く稼げるシリーズになるのではないだろうか

生真面目にミステリをおっかけすぎて
全体に長くなっているのでもっと絞って面白いとこだけつないでもいいんじゃん?
という不満はあるが

松竹の「男はつらいよ」「釣りバカ」のポジションを東映が奪った、と後年言われるようになる気がする



posted by となーす at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

盲獣

初めて観ました

これ、すげえ面白いでっせ。

登場人物はたった3人だが、
この3人の台詞が飛び交う中盤のクライマックスは絶品中の絶品で、
3人でコントを作ったりする人には教科書的に使える場面なんじゃないだろうか?

2人で会話が成立する間、1人があそんでしまう。
3人で寸劇を作るときの台詞の振り分け、というのは難しいのである。

こういう苦労がわかっていると、
このシーンの隙のなさに圧倒されるのである。

原作にないこの場面によりこの映画は大人が観て楽しめる娯楽作品になっているのは間違いない。
盲獣(DVD)

盲獣(DVD)
価格:3,212円(税込、送料別)




posted by となーす at 06:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月19日

かぐや姫の物語



見てきました

もう公開から4週も経ってからの鑑賞でしたので
ネタバレも含めいろんな絶賛評を読んだり聴いたりして
いいシーンがどの辺にあるか、等
ほぼ8割くらいわかった上で見に行きました

で、結論としては
メッセージが古くなってるな、と
14年かけてコツコツ絵を書いてる間に世間の方が作家の実感を追い抜いている

「そうそう、手応えだよ」

とか思いながらみつつ

映画の後半では
登場人物達が真剣すぎる割には
結構、言わずもがな、のはなしが展開されていく

この映画を褒めている人は「風立ちぬ」の時と同じく
業界関係者が多く
ガッツリ製作に携わっているような人には
人件費を莫大に使ったこの2時間半の「偉業」が額面通り「偉業」として堪能できるのだろう


私自身の感想は「風立ちぬ」のときと同じ
何十年も机にかじりついて絵を書いているような人たちから
人生の手応えをご教授いただく、というのはもうありえない話だな、と

いま市井で生きている人たちって
かぐやが自分の庭に作った箱庭を一日の内に何度もぶっ壊しては作り直し
小っちぇ希望を見出しては失望し
を繰り返してんだ、と思う

そういう人にとっては届かない映画、
「恋するフォーチュンクッキー」のPVの方がよほど届いてる


posted by となーす at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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