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2009年02月24日

となーす映画評「ダークナイト」

長い!


ノーランの映画の大ファンであれば、この映画の美点をあれやこれや列挙できるのかもしれないが、残念ながら私はこの人の“大”ファンというわけではない。

前作『バットマンビギンズ』が陽、ならこちらは『ダークナイト』だけに陰、だ。それも、これでもかこれでもかというほど“陰”を積み上げてゆく。

悪役ジョーカーの造形もいいのだけれど、映画が長尺ゆえに、インパクトが薄れちゃっている。これは相当残念なことだ。
(ジョーカーに看護婦の衣装を着せたりするお遊びは、普通、次作以降に持ち越すベき。)

「人の心は脆く、背中をちょいと押してやるだけで、善人でも悪行に転ぶ。」

しかしジョーカーの造形についてだけなら前回のジャック・ニコルソン=ティム・バートンチームの軽く10倍はクオリティが高い。さすがはノーランである。
にもかかわらず、この新しいジョーカーには、稚気じみた明るさがない。
私にはこの映画の大きな“傷”がそこにある、のだと思う。

そこが良い、とする向きももちろんあるのだろうが、ここからは作品の質の話ではない。

時代はまさに、この映画の中でジョーカーが見せる、悪人たちを手玉に取り、手に入れた札束の山に火をつけて笑う、そんな豪快なふるまいのできる改革者を求めている。

札束には興味がない。興味があるのは、人の心。

私たちは、金融工学という怪物に知らない間に身ぐるみ剥がされた。
2009年に入ってから公開されている映画が、改革者や革命家をモチーフにしていることは決して偶然ではないのだ。『レッドクリフ』や『チェ』の連作などがそれだ。

その流れの中に、ノーランの造型したジョーカーを置く、

とすると、
何と、現実的で地に足のついたヒーローだろう。ということに気づくのだ。

だからこそ、もっと明るく楽しいキャラクターとして登場させて欲しかった。
そうすれば、この映画は、もっと多くの人に愛される作品に、歴史に残る作品になったはずだ。

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