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2017年06月11日

クライングゲーム

名作、との噂は前から聞いていたが、これまで内容もなにも知らなかった。
淀川長治さんがすごく褒めていた、という印象だけで、何年も経ち、ようやくアマゾンプライムに入っていたのでぼんやり見始めた。

最後までちゃんと面白い。
正確に言うと名作、というほどではなかった。
いや、そもそも名作だぜえ、という顔もしていない。

この映画の面白さの肝になるシーンがかなり中盤にあって、そのシーンは心底驚いた。
なんとなく見始めた、という鑑賞態度が正解だった。

思えば、最初のシーンが何気なく変なんだよな、
恋人同志が遊園地でイチャついている。
男は黒人で女は白人。
男はビールを飲みすぎたとか言って、テントを張っただけの仮設トイレに行くが、彼女の手を握ったまま、一人でトイレに入る。
なんで手を離さないか、というと、彼女に逃げられるんじゃないか、と疑っているんだと。
片方の手がイチモツを握っていることを観客に想像させるだけの時間をたっぷり長回ししてトイレから出てきた彼氏が再び彼女とイチャつき始めるのを見せるのである。
観てるこちらはこう思う。
手を洗ってねえ!

こういう、なんのメッセージもないが記憶に練りつくファーストシーンを観たらなんとなく続けて観ちゃうでしょう。

この映画を観終わって思うのは、最近はなにもかも白黒つけすぎなんだよな。ということ。
愛なら愛をガッツリ描く。誰かを何かの行動に駆り立てなければ物語の推進力が足りない、などと思いすぎな感じがある。
セリフがキャッチーなパンチラインな方がいい。そのほうが切りとられて広告しやすい。
そんなノウハウで凝り固まってない時代の映画だ。
なんとなく変な気になりかたで他人と関わり、気がついたら情が湧いている。そういう人間関係を描いている。
そして他人と関われば関わるほど当人たちそれぞれの孤独が立ち上がってくる。

味わい深い小品でございました。



posted by となーす at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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