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2017年06月15日

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

何でしょうか、この生真面目な映画は。
一応シリーズは全て観ているので今作も、という以上の理由もなく、見始めた。
さすがにスターウォーズ特有のルックは観る者をワクワクさせる力がある。
スターウォーズらしい美術を観ているだけでしばらくは楽しめる。

しかし長すぎる戦闘シーンでだいぶ眠気を誘われるし、ドラマは古臭いし、で楽しめるのは最終的にピーターカッシングのシーンに代表されるようなファンサービスだけだった。
今作を観て改めて思ったのは、戦争映画が完全に今の時代に合っていない、ということ。
スターウォーズ7の脚本家はそれがよく分かっているので、あれは冒険活劇として作られている。今作は完全に戦争映画。
戦争映画をガッツリ見せられても、ファンタジー世界が土台なので、どういう感情で観ればいいのか、分からなくなる。

スターウォーズの4や5もそれなりに戦闘シーンが長いが、あの時代にはあんな映像は他では観れなかったからこそ成立したのであって、今作と条件が同じではない。

シリーズが再開して2本目だが、同時代感の薄い仕上がりで、なんとも先行きが不安な感じだ。

2017年06月11日

PK

これはほんまもんの大衆娯楽映画。
大衆の1番の関心事をモチーフに選んで正しくエンタメとしてまとめ上げて見事です。
しかも

こりゃー多神教の時代は終わるな。笑
という痛快にして映画史的にも世界史的にも決定的な傑作だと思う。

個人的には大好きな映画は他にもあるし、それぞれに思い入れはあるが、
これから生まれてくる子供たちが最初に出会う映画は、他でもないこの映画であって欲しい。

まだ観てないが今年は「メッセージ」やら「正解するカド」など宇宙人コンタクトものが多いが、この作品の世界的なヒットの影響下にあるのだろう。
しかし、この作品はそれら宇宙人映画のすでにして決定版で、今作を最後まで観れば結論まで到達しちゃっている。
そう、私たちが宇宙人である、と言っちゃっているのである。私は今作のラストをそう観た。

この映画は見た目以上に隅々まで目配りの出来た作品なので、主人公の宇宙人を美形にしたりしない。
どっちかというと小汚い風貌にしている。
(留置所のシーンで海苔のようなものをクチャクチャ食べているサマの小汚いこと!笑)
要するにこの小汚い宇宙人は最後までカリスマやヒーローにならない。

誰かをヒーローにする時代は終わった、預言者はいらない。
そういう現代を象徴する作品なんであーる。

















posted by となーす at 07:20| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クライングゲーム

名作、との噂は前から聞いていたが、これまで内容もなにも知らなかった。
淀川長治さんがすごく褒めていた、という印象だけで、何年も経ち、ようやくアマゾンプライムに入っていたのでぼんやり見始めた。

最後までちゃんと面白い。
正確に言うと名作、というほどではなかった。
いや、そもそも名作だぜえ、という顔もしていない。

この映画の面白さの肝になるシーンがかなり中盤にあって、そのシーンは心底驚いた。
なんとなく見始めた、という鑑賞態度が正解だった。

思えば、最初のシーンが何気なく変なんだよな、
恋人同志が遊園地でイチャついている。
男は黒人で女は白人。
男はビールを飲みすぎたとか言って、テントを張っただけの仮設トイレに行くが、彼女の手を握ったまま、一人でトイレに入る。
なんで手を離さないか、というと、彼女に逃げられるんじゃないか、と疑っているんだと。
片方の手がイチモツを握っていることを観客に想像させるだけの時間をたっぷり長回ししてトイレから出てきた彼氏が再び彼女とイチャつき始めるのを見せるのである。
観てるこちらはこう思う。
手を洗ってねえ!

こういう、なんのメッセージもないが記憶に練りつくファーストシーンを観たらなんとなく続けて観ちゃうでしょう。

この映画を観終わって思うのは、最近はなにもかも白黒つけすぎなんだよな。ということ。
愛なら愛をガッツリ描く。誰かを何かの行動に駆り立てなければ物語の推進力が足りない、などと思いすぎな感じがある。
セリフがキャッチーなパンチラインな方がいい。そのほうが切りとられて広告しやすい。
そんなノウハウで凝り固まってない時代の映画だ。
なんとなく変な気になりかたで他人と関わり、気がついたら情が湧いている。そういう人間関係を描いている。
そして他人と関われば関わるほど当人たちそれぞれの孤独が立ち上がってくる。

味わい深い小品でございました。



posted by となーす at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

スーサイドスクワッド

アメコミ映画って本当つまんない。
これ、誰が観てるの?
子供?大人?

漫画のキャラクターを現実の俳優たちがタフぶって演じてるのを観てなにが楽しい?

出演する方は楽しかろうよ。
みんなでサバゲー気分でしょ?笑


喧嘩強い、おれ、カッコいい。
舐められたら必ずやりかえす、おれ、カッコいい。
どのシーンを観ても、同じ自己陶酔が溢れていて、観てるこっちが恥ずかしい。

開始30分くらいで鑑賞を辞めました。

今回のジョーカーは衣装の色で演じ方を決めた感じか?
あれだけキャラクターがいれば悪役ジョーカーが埋もれてしまう。衣装と髪の色をジョーカーだけパステルにしよう。
現場でメイクと衣装を着せられた俳優は鏡を見ながら役作り。
という程度だろう。それ以上の想像力を感じない。

まあ、別にジョーカーファンてわけでもないんですけどね、私。








2017年06月05日

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に

この人の映画は「スクールオブロック」しか観てない。というか、他の作品はどれも途中で観るのを辞めている笑
理由は大抵がエンタメ性が低くてじっくり腰を据えて観ない限り、味わえないからだ。
いつも序盤からライド出来ない作家、というのがリンクレイターのイメージだった。

ただし、いつも、いつかはちゃんと観たい、と思い続けていた作家でもあった。
なぜなら私のオールタイムベストワン「さらば冬のかもめ」の続編を作っている男だからだ。

さて本作だが、これは大学内ロードムービーとでも言うべき物語で、新入生が大学内のパーティーを渡り歩きながら自分探しをする。
この映画を観るうち、「さらば冬のかもめ」を徹底的に観て研究している人の作品だなぁと感心した。格別な愛情を抱いているに違いない。
この人なら続編が是非観たい。

今作は「さらばー」のハッピーエンド版といっていい。こちらを正式な続編と見なしたってなんら差し支えないよ、おれ的に。
特に良かったのは終わり方!
最高に切れ味がいい!


人生は素晴らしい!

ありがとう!

posted by となーす at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月17日

FAKE

この映画の評判のおかげで本家の「オーソンウェルズのフェイク」もDVDが再発されるみたいだ。ありがたい

私は一連の騒動をほぼ知らない状態で観た。
まあ、だから普通に良くまとまったドキュメンタリーだ、と。
世間からバッシングを食らった男がつましく暮らしをながら、再スタートを切る話。

ラスト20分で靴下が、とか、えらく煽られてましたが、さっぱり意味がわからなかった。

ただ、あの曲、えらくスケールがでけえな、と若干の違和感を感じたくらい。
この人の心の叫びを曲で聴ける、と思って待ち構えていたら、イメージと違う荘厳な“宇宙創造”みたいな曲が流れてきた。
この映画を締めくくる劇伴には全くそぐわない曲だった。
その後にやってくるのが呆気に取られるあのラストだ。


何か違和感はあるが、それだけで
町山さんがラジオで公開前に興奮気味に喋っていた感じと、まるっきり私の印象がかけ離れている。
こりゃいかん。情報が足らないようだ。

一応、ネットに落ちている情報をいくつか読んでみた。なるほど、と納得したところもある。

これは、佐村河内氏の見てもらいたい自己イメージに100%寄り添った体のドキュメンタリーなのだろう。

確かに我々が普通に考えたら、一番興味があるのは奥さんですよ。でも、奥さんの感情的なリアクションを見れる場面は断片的で、だからあの曲で聴いている奥さんの方を大フィーチャーしていたのか。と一個謎がとけた。

でも町山さんの興奮までは理解が全然届いていない。

もう、お手上げです
町山さんのMP3映画評を買うしかありません笑

そんなわけで、この映画。
素で観ても、筋が一応通っていて理解は出来る。
でも、実際の顛末を知っている人とでは観ている場所が全然違う。
ちゃんと楽しみたい人は関係者の著書など目を通してからの方がいいです。











posted by となーす at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トークトゥハー

ええっ!
ここで終わるの?
そんな殺生な!


まだまだあと1時間延長して欲しい。
短い!と腹が立つ映画ってそうそうない。
「ラストエンペラー」以来だ。

何故ならこの映画、ただただ抜群にストーリーテリングが上手い。
なんとなく評判は知っていたけど全くの食わず嫌いでこれまで手を出さずにいたのが悔しい。
テーマがどうの、と小難しい顔をしないでとにかく笑顔でもてなしてくれるとこが素晴らしく、観終わった後に登場人物たちの存在感が手元にふんわり残る。

あらすじを読まずに観ることをお勧めする。






posted by となーす at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

君に読む物語

女の子の自称映画好きと話していると、この映画が高確率でベストに上げられる。

ようやく観ることにしたら、割りと私の様なオールド映画ファンでも楽しめる作品であることが分かった。

まずは監督がジョンの息子、ニックカサベテス。で主演がジーナローランズ。
私はカサベテスの映画をこのブログで以前取り上げた「こわれゆく女」しか観ていない。まあ、あれ一本でなにもかも伝わった、と思っている。
私は映画をたくさん過ぎるほど観るのは単純に依存だと思っている。良質な映画を作った作家に出逢ったからと言ってなにもその作家の全作品を観る必要もない。なに不自由なく思い切り思うがまま撮り上げた映画にはその人の全てが入っている。「こわれゆく女」はそういう類の映画で、こちらを中毒にさせたり依存させたりする成分がなにもない。商業製品でない映画、だからだ。
だから良い頃合いが来たらまた、「オープニングナイト」などだって観る機会が訪れるかもしれない。そのとき観ればいい。

な、わけで
今作の話を。

前回の記事で書いた、太陽のような存在、がまさにこの映画で登場するレイチェル・マクアダムスであろう。こういう人が身近にいる人生とそうでない人生は幸せ度がまるで違う。

この人は「アバウトタイム」でも同じように、ダサい主人公にとって太陽のような運命の妻、を演じていたが、すこぶる健康的な肉体の存在感がこの映画でも炸裂していて、全速力で走って恋人役のゴズリングに抱きついたりする場面を観ているだけで幸せな気分になる。

ゴズリングはレイチェルと一緒だと爽やかで気持ちのいいやつになる。
観終わったあと、ニックの親父ジョンにとってジーナがそういう存在だったのかも
と思わせてくれる映画だった

ネタバレになるが
老年期を演じる二人はゴズリングとレイチェルとはまるで違う。同一人物として扱うには無理があるレベルだ。これが成立するのは何故だろう。妻を愛する道具としてジョンが映画を使った。それが「こわれゆく女」だと思っているのだが、そのマインドでこの映画も撮られているからか。




キザ男サムシェパードが年取っても相変わらずカッコつけてる姿も見れて良かったし、と思ってたら、ゴズリングの場つなぎ彼女役の女優がなんとなくジェシカラング似で、おや、と思った。キャスト表を見たらラストネームがシェパードともラングとも違う。登場の仕方からして、二人の娘だとしてもおかしくないが、結局わかりません。


posted by となーす at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

葛城事件

まあ、何の因果か、
こんな映画を観ないで済むならそっちの方が良かったなあ
こういう映画を観ても自分の生活が良くなるわけでもないんですよ。困るなあ、マジで笑


私の実家も男ばっかりの兄弟で、この映画で描かれる家族の抱える問題がよくわかる。核家族、というのは親父を主演にした集団劇のようなもの、あとは全員が脇役。困るのは脇役を強いられた子供たちは主役になるやり方が社会に出た後わからない。
主役の親父が爽やかさにかけるネガティヴ人間の場合、往々にして家族の日常はこの映画のような感じになる。
パーンと楽観的な、太陽のような存在が身近にいないことが原因。



それにしても気になったのは三浦友和さんの芝居が公開当時絶賛されていた件。
この家族ほどではないにせよ、毒家族に居た身としては、このお父さん像を演じるにはいささか三浦さんは優しすぎる。
優しさが顔に出ちゃっている。
もっと視野の狭さが見た目にあって欲しかった。台詞回しが文学的すぎなのも気になる。
三浦さんは台詞の喋り出しの瞬間、視線を一度彷徨わせる。それはこの役柄のクセではなく、三浦さん自身のクセなのが分かってしまう。
この役柄は別にサイコパスなどではないので、そこは自然に演ろうと選択されたのかもしれない。

とはいえ、こういう人物は
身分が上とか下みたいな価値観があって、喋りにそれが出ているもんなんですよね。
「冷たい熱帯魚」のでんでんにはそういうところへのこだわりがあったように思えた。あくまで印象ですけど。


それから陰口。その場に居ない家族の悪口を言わないのも不満
。すぐにバレるのに、家族の中での順位は変わらないと信じているので思い着いたら即口に出す笑
次男の居ないとこであの親父なら、ムチャクチャ言ってるはずなんだよな。そういう描写がないのがやっぱり物足りない。

親父は自分の子供に立派に育って欲しい、と願う。ただ、あまりに優秀だと自分の主役の座が奪われるので、無意識のうちに子供の成長に上限を設けてしまう。父親の主役の座を脅かさない程度に、子供たちは頑張る。


映画の中のこととは離れるけど、今のアニメ映画の隆盛はこういう家族との息苦しい関係が背景にある、と思っている。
現に劇中、次男が声優を目指している、と言う場面がある。
親父も子供も狭い世間でお互いの欠点にイラついている。抜けの悪い社会で唯一開いた窓は、昔はテレビで今はパソコン。

まあ、日本の中流家庭は大体こんな感じですよ。
家族と毎日顔を合わせちゃダメ笑
家出、家出。家出しましょう。
家族の悪口が頭のなかをぐるぐるしないようになるまでひたすら遊べ遊べ。
家族と顔を合わせず、楽しいことひたすらやって、落ち着いたらところで、さあ、これからどうやって一人で食べて行こう。て考える。
どうやって太陽のような存在になるか、何をすれば太陽のような存在になれるかを考える。
今はそういう時代です。

ま、そんなわけで毒家族に生まれて息苦しい誰かの目にこの文章が留るといいな、と思い、書きました。笑
映画自体は半分のところで観るのをやめました。笑ごめんなさい。







posted by となーす at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

イージーライダー

netflixのラインナップに入っていたので久しぶりに観た。

前回観たのは高校生のころだったか、この作品のジャックニコルソンのシーンは衝撃的だった。
「DHロレンスに」はしばらく自分のなかだけで流行語だった。
ま、とにかく私の中では映画の内容には共感できないが特別な一本だったわけだ。


日本語吹き替え版で見始めたのだが、そのジャックニコルソンの吹き替えがなかなか面白いので、調べてみたら若き日の北村総一朗なのだそうだ。
ニコルソンという俳優はフィックスの声優さんが決まらない数少ないスターの一人だが、というかこの人だけか?、作品によってニコルソン自身の芝居はなんら変わらないのにあの感じを日本語に置き換えるのが難しいのだろう、吹き替えは常に“スター”でない脇役俳優さんがアテていた。

今作の北村総一朗が面白い、と言ったのはニコルソン自身のセリフ回しとかは敢えて追わず、役柄の方に寄せていたところで、役柄のバックグラウンドをニコルソン本人より上手く、声だけで表現していた。ニコルソンの奇抜なアクトに目を奪われて役柄の人物への理解が足りなかったのを思い知らせれた。

作品全体で言うと、ニューエイジの思想の啓蒙、という一本筋の通ったなかなか見ごたえのある映画で、スピリチュアルブームを経た現代人ならこの映画を当時以上に味わい尽くせるのではないだろうか。
旅の途中で二人が立ち寄るコミューンの描写など以前観たときには何をしている連中なのか全くわからないし、退屈なシーンだったのが、今回見直して見ると、彼らの思想がとてもよくわかるし、描写も過不足なく見事だと思った。
あのシークェンスでデニスホッパーだけ嫌われる、というのが芸が細かくていい。

サウンドトラックが有名な作品だし、音楽に依存した作品、のように思われがちだが(とくに現代では)、ストーリーにも人間を見つめる視線にも、ある種の純粋さがあり、その部分が今作の最大の魅力なのだと今回理解した。
アメリカンニューシネマの代表的な作品だが、いい意味での可愛らしさが他のニューシネマのニヒリズムとは違う輝きを放っている。




posted by となーす at 05:03| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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