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2016年10月07日

君の名は

新宿バルト9で夜中の回を観てきました
携わっている人たちの思惑が結構バラバラな印象の作品で、そこが面白かった

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ラストは何で手のひらを見せ合わないのだろう?

キャラクターたちの芝居をつけている作家と映画全体を演出している作家と、両者の感動するポイントが違っているのでは?という思いが最後まで抜けなかった

男女の意識がすり代る、という設定。
これは少女の芝居を描く男性アニメーター自身の投影と見てとれる
聞くところによると、実際ジブリ出身の作画監督だという
そういう人の作品だからこそ、手のひらにマジックで何事かメッセージを書く、という一見ベタな演出にも、思いが乗ってこちらに迫ってくる
絵を描く人は手にいろんな記憶が宿っているのだ

見てると、男の子の主人公は大して活躍していなくて、新聞記事を読んだり、現場に足を運んだり、という“取材”レベルなのも面白い

この映画は誰もが思春期に大好きだった何かしらの記憶、について描いている、と思う、というか中盤までそういう風に思われた
だから、大好きなものの記憶がなくなりそうで涙を流して悶絶する主人公の姿に涙した、手のひらにマジックに描きかけって切なすぎる。

私にはこの場面が一番のクライマックスで残りはだいぶ長い蛇足だった

結論として、こういう、クリエイターたちが“思い”を乗せられる道具立てを揃えたストーリーだった、と言える

観る側としては、ジブリ作品で散々観せられてきたストーリーの反復で、後年相対化させられた後では、なぜあんなにヒットしたのだろう、と首を捻られる作品だと思う。
あなたとはどっかで会ったことがある、ってセリフは『千と千尋』でも聞いたし、『ハウル』でも聞いた。
だが観客はそれが好きなのである、結局。
そしてジブリ作品の少女が大好きなのである。


宮崎駿が引退した今、鈴木敏夫が言う“高そうな絵”を描く新海を駆り出して、宮崎アニメの新作を組み上げた、というザックリそういう作品だが、クリエイターたちが力を発揮するポイントを見誤らなかった。

プロデューサーの映画でした
お見事

観たばかりで支離滅裂です、すみません
後で書き直すかも、です
posted by となーす at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月30日

ワールズエンド

エドガーライトおもしれーなー

観始めたら止まらなくなった

これまでこの人のファンでもなんでもなかったから、内容に対して知識ゼロで出会えたのが良かった

昔の悪友たちが里帰りしてパブを梯子する話
これくらいの知識で観るのが一番楽しめる笑

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中盤であっと驚く展開があるが、久々の故郷に足を踏み入れたときの誰もが抱く違和感、と実に上手く繋がっていて唸らされた。
ショーンオブザデッドの鮮やかな幕切れと違って、ちょっとくどい終わり方だったのだけが残念だったが、最後まで楽しく観れた。

くれぐれも前知識は入れないように笑


posted by となーす at 04:50| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スポットライト 世紀のスクープ

マイケルキートンが素晴らしい。
長年同じ仕事に従事している人間特有の身軽な立ち振る舞い。彼の姿を観ているだけで豊かな時間を過ごせた気分になる。

今作の舞台になったボストンという街を描いた作品には他に『評決』がある。
内容的に類似するところがあり、合わせて観るのも面白いと思う


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5年前に誰かが意図的に記事を小さく書いたのでは?という謎がかなり最初の方から提示され、最後に明かされるが
この着地が素晴らしかった
テレビドラマ的な謎の提示だが、着地は映画、だった。

『アバウトタイム』のレイチェルマクアダムスも美しい。


posted by となーす at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月24日

聲の形

漫画全巻をネットカフェで読破したあと
その足で一番早い回で映画版を観た
こんな経験初めてだが、夕方からのライブを観に名古屋まで遠征して、到着が朝の5時だったので、12時間近くをどう過ごすか考えた末だった

ネタばれありますので未見の方は読まないでね

私見では
この物語の最重要なキャラクターは
『うんこ頭』君なんだけど、原作のクライマックスに当たる、みんなで〇〇を作るエピソードがまるっとカットされ、と同時に彼の出番も減ってしまっていたのが残念だった


〇〇のエピソードは、総合芸術としての側面を生かして素晴らしかったし、
(原作で好きだったのは、普段謎めいた雰囲気のあのひとが、主人公が見たことのない表情を〇〇の中でだけ見せる場面。)
やはり、人間関係ででかくなった頭は具体的な活動を通して解消しないと。

登場人物たちが自分を発見するのと同時進行で癒し(ラスト)が訪れないと、どうも納得がいかない

それよりなにより気になったのは、長いセリフを観客に『聴かせる』技術が結構貧弱だったこと。
芝居が原作漫画に完全に負けている。
特に顕著だったのが遊園地のシーンで、重要なキャラクターたちのやり取りも、切れ目なく流れる遊園地の環境音がノイジーでセリフに集中出来ない

短いスカートから伸びた10代の女の子の脚のアップの画に長いセリフを被せる下衆い演出とか、もうそういうの辞めたら?笑
そういうのやってるのアニメだけだぞ笑

それから(映画版の)あのラスト、そんなにきれいに決まってるかなあ笑
どんなお話にでも当てはまるような雑な幕切れだと思う

というわけで、先に漫画を読んで正解でした。
割りと原作に忠実だから、映画を先に観てたら漫画は最後まで読まなかった、と思う

追記
相模原の事件がまだ記憶に新しいこの時期に公開したというところは、この映画の大きな功績と思う。それに言及しなかったのはあまりフェアじゃなかったですね。すみません

事件を踏まえるなら、この(映画版の)ラストの評価はまるで違ってくる。
そうですね、このラストは大アリです。






posted by となーす at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめしない) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月20日

ももいろそらを

netflixにこの人の映画が2本ともラインナップに追加されたのでまだ観てなかった今作を。
とくにこの作品はtsutayaなどに置いてないので、購入するかしないか迷ってたところだったので助かった

『ぼんとリンちゃん』と同じく、アメリカンニューシネマの風合いで女子高生の日常を追った作品で、大変楽しめた

映画っていうのは、コミュニケーション能力の高い人の作品と低い人の作品とがあるなあ、と思う。映画に限らないが。
基本的にエンタメの多くは低い人のために作られるものがまだまだ多い。
まだ観てないけど今話題の『君の名は』なんてそうなんだと思う。

この映画はどちらかというとコミュ力が高めの人向け。
普通の映画だとカット割りでリズムの緩急をつけるところがこの作品だと会話のリズムがそのまま映画のリズムを作っている
要するに手がかかっている

最近の映画はどれも過去作のどれかに似ているものだが、それはカット割りなんじゃないか、とすら思う
しかしこの映画はセリフのリズムが主導権を握っていて、カメラ位置やカット割りはそれに準じているのでオリジナリティが結果立ち上がってくる

新聞のコラムを任された主人公がカメラ片手に町をうろつくが結局、なにも面白いトピックが見つからない、というシーンがあるが、映画のテーマを端的に示していて面白かった

『シンゴジラ』は芝居のリハーサルに時間をかけられない有名俳優をとにかく通常の2倍3倍で喋らせて、カット割りでリズムを作っていた、それはそれで発明だがおかげで過去作のどれかに似ている、という印象からは逃れられなかった、ように思う

なにが言いたいかというと、有名俳優を制作費集めにしていると、映画はどんどん不自由になって面白くなくなるぞ、と。

ちなみに『ぼんリン』も再見しました。
改めて『スケアクロウ』だなー、と。
終盤の秋葉原の街を彷徨う主人公のシーンは、背景が70年代のニューヨークに見える



posted by となーす at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月13日

コップ・カー

時間は前後するが
ヘイトフルエイトの前に観たのが
このコップカーで、こちらは周辺情報を上回る作品だったので紹介したい

ただ、出来れば何も予備知識なしに、出来れば舐め舐めに舐めてこの映画に出会って欲しいので、話の展開も含めて何も書かないで済ませたい

ヘイトフルエイトの後に観るとか、前に観るとか、並べて観ることで味わいが増す、アメリカ映画二本立て、という気がするので挙げさせてもらった。

個人的には『スタンドバイミー』より傑作だ

posted by となーす at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヘイトフルエイト

配信レンタルで観ました
タイトルや70mmフィルムで撮ったなど
周辺情報からイメージしたものとだいぶ違ってた
最近の映画ファンはタランティーノ肯定派ばかりなので、ネットで評価を拾って観に行くと実物がそれに見合わないことがよくある

不信感と銃による暴力、この組み合わせがこの映画の核心で、そこにヘイトフル〜なんてタイトルをつけたことが功績と呼ぶべきタランティーノの今回の仕事で
中身のドラマについては相変わらずのB級映画のノリで誤魔化された感が否めない

だいぶ前からタランティーノの映画には緊張感がなく、今回も一気に観ることが出来ず4回くらいに分けてようやく見終わった

トゥルーロマンスの中に出てくる、ウォーケンとホッパーの名シーンもどきが近年のタランティーノ作に頻繁に出てくるが、あれを超えるシーンには巡り会えないだろうと今回で分かってしまった
例えば、ブルースダーンを怒らせるためにサミュエルLジャクソンが披露するエピソードトークなど、酷いもんだった笑
タランティーノは本当にこういうのが下手になった
下衆なだけで笑えない。
自称タランティーノ・ファンの皆さんはこの下衆いシーンも、最高だ!ヒャッハー
なのだろうか?笑

まあ、いずれにせよ、不信感と銃による暴力がアメリカ映画をこれまでずっと彩ってきたことに思いを至らされた。まあ、そういうことがテーマなら、この映画のメッセージには共感できる。
この手の映画はもういい。
雪山の小屋に永遠に封印されるべきだ


2016年08月31日

グラントリノ(日本語吹き替え版)

以前もこの作品の感想を書いたが、随分と間を置いて2回目の鑑賞をしたら
すげえ良かったので再投稿。
前半のアジア人の隣人たちとの交流をギャグで多いに笑わせて後半のシリアスな展開もテンポ良く見せながら感動させる、いや見事だった


日本語吹き替え版で観たのだが
イーストウッドを吹き替えているのがなんと滝田裕介で、このキャスティングによるところも大きい
吹き替え版洋画の名作『ジョーズ』で主演のロイシャイダーを演じた人だ
『ジョーズ』も、吹き替え版を観たあとはオリジナルの方が違和感を感じるくらいの名作だが、この『グラントリノ』もそれに匹敵するくらいの出来だった

今でこそイーストウッドと言えば吹き替えは山田康雄しか考えられない、などと言う人も多いが、20年も前はみんな違和感を持っていたものだ
ダーティハリーはルパンじゃない、と笑
山田康雄の吹き替えは作品のテーマとかと関係なしにいつも山田節だ、というところがある


あの頃は声優さんもいまよりだいぶ少なかったし、役に合わせて吹き替えをやる、というよりはとにかくこなす、という感じだったのだと思う、テレビでサクっと観れるエンタメ作品以外のシリアスな映画は吹き替えだとイマイチな作品も多い、これは山田康雄だけに限らないのだが。
イーストウッド作品でも『サンダーボルト』などは山田吹き替えが作品にまるで合ってないと思っている



それはそうと、イーストウッド映画というのはドラマが分かりやすい。
テレビでイーストウッドの映画が何度も放送されるのは、単純に途中から鑑賞しても分かりやすいからだ、というのが今作を観て改めて分かった

この分かりやすさの上に声優さんたちの自由な表現が乗っかっていたのだという気がする

今回も途中から見始めたのに、最後まで観るのをやめられなかった笑

特に気に入ったのがあの場面。
ポーチでコーヒーを飲みながら主人公が向かいの家の前で買い物袋を落とした老婆を眺めていると、三人のガキどもが通りがかる
結論としてこの場面は「まったく最近のガキどもはろくなのがいねえ」ということを描くのだが、
その、当のガキどもがやらかすことが面白い。見ながらムカついている主人公本人にも彼らと同じような下衆いところがある、というのがミソ、で、今作でも屈指の名シーンだった笑
これから先も何度か思い出し笑いのタネになってくれるに違いない

あとは、後半で主人公が覚悟を決めたあとに行う行動がいい。
床屋で普段は剃らない髭を奮発して剃らせる、とか、スーツを生まれて初めてオーダーメイドするとか、
こういう優しい視線が本当に素晴らしい。

前回書いたブログ記事は謹んで全撤回させていただきます笑

名作でした












posted by となーす at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | クリント・イーストウッド作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

シン・ゴジラ

ネットで大評判のようで
ほぼ9割の人が褒めているので
DVDが出るまで待つつもりだったのに観に行ってしまいました

ここから先はネタばれなので
映画を楽しみにしている人は読まないでね


一番観てて私的に盛り上がったのは品川駅の踏切近くに現れたゴジラが、あの昔から建っている古い公団を破壊するところ。
今あの公団に住んでいる人たちはなかなかプレミア感を感じられるだろうなあ笑

前半はそんなふうにゴジラが次は何を壊すか、ワクワクしながら楽しめる。東京に住んでいるからこそのワクワクだ

カメラのフレーミングも帰ってきたウルトラマンの第1話を思い出させてとにかく楽しい

前半で地面に近い目線から、ヘリでの攻撃のシーンでカメラが空からの視点になる気持ち良さ
そういうのがちゃんとしてる

ただ、やっぱりこの映画は“今”とつながる回路がないんですよね
言い方を変えると、観客に刺さる言葉や、いまの観客の生活と事態を繋げるようなシーンがない
官僚を主人公にしているからこそのこれは欠点なのだろうと思う
だからと言ってここに14歳の少年が混じっていれば観客に刺さるセリフが出て来ると言うもんでもないが

だからたぶんそんなにお客さんは入らないんじゃないかな
おっさんたちのための映画ですからおっさんは楽しめますよ

最後、ゴジラのやっつけかたが面白かった
あれ、作者が子供のころに思いついたんじゃないかな笑
ゴジラの周りにミニカーを並べるとか、みんなやったからね







posted by となーす at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月28日

きみはいい子

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素晴らしいです

評価が高いのは知っていたのだけれど
前作がイマイチだったので、なかなか手が出なかった
見始めてしばらくは、パソコンの画面の端に流しっぱなしにしてネットサーフィンなどしながら観つつ、
あー、日本て本当に駄目な国になったんだなあ、とか思いながら、
尾野真千子が娘をパンパン叩くシーンも長すぎて不快だわ、とか
とにかく、不愉快な気分にさせられっぱなしで
途中で観るのを辞める機会を探るようなモードになってしまっていた


しかし、
丁度半分くらいのところで
登場人物たちにそれぞれ癒しの瞬間が訪れる辺りから、
涙が止まらなくなる

一応、ストーリーは最後まで知っているけど、実際に観ると、癒しの瞬間までの運びが見事で、作者の思うがまま泣かされる

幕切れの呼吸も素晴らしいの一言



ちなみに前半の不愉快さを唯一救ってくれるのが、池脇千鶴の屈託のない明るい表情の芝居で、こんな振り幅の大きい役が出来るなんて本当すげえな
こういう仕事、達成感半端ないだろうな笑


前作はひどいこと書きましたが
今作は日本人全員に観て貰いたい気持ちでいっぱいの大傑作と思います
傷ついた日本人全員をまるごと癒す、力のある作品です

これを観たら山田洋次はなんていうだろうか、誰かインタビューして欲しいな笑


posted by となーす at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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