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2016年09月13日

コップ・カー

時間は前後するが
ヘイトフルエイトの前に観たのが
このコップカーで、こちらは周辺情報を上回る作品だったので紹介したい

ただ、出来れば何も予備知識なしに、出来れば舐め舐めに舐めてこの映画に出会って欲しいので、話の展開も含めて何も書かないで済ませたい

ヘイトフルエイトの後に観るとか、前に観るとか、並べて観ることで味わいが増す、アメリカ映画二本立て、という気がするので挙げさせてもらった。

個人的には『スタンドバイミー』より傑作だ

posted by となーす at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヘイトフルエイト

配信レンタルで観ました
タイトルや70mmフィルムで撮ったなど
周辺情報からイメージしたものとだいぶ違ってた
最近の映画ファンはタランティーノ肯定派ばかりなので、ネットで評価を拾って観に行くと実物がそれに見合わないことがよくある

不信感と銃による暴力、この組み合わせがこの映画の核心で、そこにヘイトフル〜なんてタイトルをつけたことが功績と呼ぶべきタランティーノの今回の仕事で
中身のドラマについては相変わらずのB級映画のノリで誤魔化された感が否めない

だいぶ前からタランティーノの映画には緊張感がなく、今回も一気に観ることが出来ず4回くらいに分けてようやく見終わった

トゥルーロマンスの中に出てくる、ウォーケンとホッパーの名シーンもどきが近年のタランティーノ作に頻繁に出てくるが、あれを超えるシーンには巡り会えないだろうと今回で分かってしまった
例えば、ブルースダーンを怒らせるためにサミュエルLジャクソンが披露するエピソードトークなど、酷いもんだった笑
タランティーノは本当にこういうのが下手になった
下衆なだけで笑えない。
自称タランティーノ・ファンの皆さんはこの下衆いシーンも、最高だ!ヒャッハー
なのだろうか?笑

まあ、いずれにせよ、不信感と銃による暴力がアメリカ映画をこれまでずっと彩ってきたことに思いを至らされた。まあ、そういうことがテーマなら、この映画のメッセージには共感できる。
この手の映画はもういい。
雪山の小屋に永遠に封印されるべきだ


2016年08月31日

グラントリノ(日本語吹き替え版)

以前もこの作品の感想を書いたが、随分と間を置いて2回目の鑑賞をしたら
すげえ良かったので再投稿。
前半のアジア人の隣人たちとの交流をギャグで多いに笑わせて後半のシリアスな展開もテンポ良く見せながら感動させる、いや見事だった


日本語吹き替え版で観たのだが
イーストウッドを吹き替えているのがなんと滝田裕介で、このキャスティングによるところも大きい
吹き替え版洋画の名作『ジョーズ』で主演のロイシャイダーを演じた人だ
『ジョーズ』も、吹き替え版を観たあとはオリジナルの方が違和感を感じるくらいの名作だが、この『グラントリノ』もそれに匹敵するくらいの出来だった

今でこそイーストウッドと言えば吹き替えは山田康雄しか考えられない、などと言う人も多いが、20年も前はみんな違和感を持っていたものだ
ダーティハリーはルパンじゃない、と笑
山田康雄の吹き替えは作品のテーマとかと関係なしにいつも山田節だ、というところがある


あの頃は声優さんもいまよりだいぶ少なかったし、役に合わせて吹き替えをやる、というよりはとにかくこなす、という感じだったのだと思う、テレビでサクっと観れるエンタメ作品以外のシリアスな映画は吹き替えだとイマイチな作品も多い、これは山田康雄だけに限らないのだが。
イーストウッド作品でも『サンダーボルト』などは山田吹き替えが作品にまるで合ってないと思っている



それはそうと、イーストウッド映画というのはドラマが分かりやすい。
テレビでイーストウッドの映画が何度も放送されるのは、単純に途中から鑑賞しても分かりやすいからだ、というのが今作を観て改めて分かった

この分かりやすさの上に声優さんたちの自由な表現が乗っかっていたのだという気がする

今回も途中から見始めたのに、最後まで観るのをやめられなかった笑

特に気に入ったのがあの場面。
ポーチでコーヒーを飲みながら主人公が向かいの家の前で買い物袋を落とした老婆を眺めていると、三人のガキどもが通りがかる
結論としてこの場面は「まったく最近のガキどもはろくなのがいねえ」ということを描くのだが、
その、当のガキどもがやらかすことが面白い。見ながらムカついている主人公本人にも彼らと同じような下衆いところがある、というのがミソ、で、今作でも屈指の名シーンだった笑
これから先も何度か思い出し笑いのタネになってくれるに違いない

あとは、後半で主人公が覚悟を決めたあとに行う行動がいい。
床屋で普段は剃らない髭を奮発して剃らせる、とか、スーツを生まれて初めてオーダーメイドするとか、
こういう優しい視線が本当に素晴らしい。

前回書いたブログ記事は謹んで全撤回させていただきます笑

名作でした












posted by となーす at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | クリント・イーストウッド作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

シン・ゴジラ

ネットで大評判のようで
ほぼ9割の人が褒めているので
DVDが出るまで待つつもりだったのに観に行ってしまいました

ここから先はネタばれなので
映画を楽しみにしている人は読まないでね


一番観てて私的に盛り上がったのは品川駅の踏切近くに現れたゴジラが、あの昔から建っている古い公団を破壊するところ。
今あの公団に住んでいる人たちはなかなかプレミア感を感じられるだろうなあ笑

前半はそんなふうにゴジラが次は何を壊すか、ワクワクしながら楽しめる。東京に住んでいるからこそのワクワクだ

カメラのフレーミングも帰ってきたウルトラマンの第1話を思い出させてとにかく楽しい

前半で地面に近い目線から、ヘリでの攻撃のシーンでカメラが空からの視点になる気持ち良さ
そういうのがちゃんとしてる

ただ、やっぱりこの映画は“今”とつながる回路がないんですよね
言い方を変えると、観客に刺さる言葉や、いまの観客の生活と事態を繋げるようなシーンがない
官僚を主人公にしているからこそのこれは欠点なのだろうと思う
だからと言ってここに14歳の少年が混じっていれば観客に刺さるセリフが出て来ると言うもんでもないが

だからたぶんそんなにお客さんは入らないんじゃないかな
おっさんたちのための映画ですからおっさんは楽しめますよ

最後、ゴジラのやっつけかたが面白かった
あれ、作者が子供のころに思いついたんじゃないかな笑
ゴジラの周りにミニカーを並べるとか、みんなやったからね







posted by となーす at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月28日

きみはいい子

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素晴らしいです

評価が高いのは知っていたのだけれど
前作がイマイチだったので、なかなか手が出なかった
見始めてしばらくは、パソコンの画面の端に流しっぱなしにしてネットサーフィンなどしながら観つつ、
あー、日本て本当に駄目な国になったんだなあ、とか思いながら、
尾野真千子が娘をパンパン叩くシーンも長すぎて不快だわ、とか
とにかく、不愉快な気分にさせられっぱなしで
途中で観るのを辞める機会を探るようなモードになってしまっていた


しかし、
丁度半分くらいのところで
登場人物たちにそれぞれ癒しの瞬間が訪れる辺りから、
涙が止まらなくなる

一応、ストーリーは最後まで知っているけど、実際に観ると、癒しの瞬間までの運びが見事で、作者の思うがまま泣かされる

幕切れの呼吸も素晴らしいの一言



ちなみに前半の不愉快さを唯一救ってくれるのが、池脇千鶴の屈託のない明るい表情の芝居で、こんな振り幅の大きい役が出来るなんて本当すげえな
こういう仕事、達成感半端ないだろうな笑


前作はひどいこと書きましたが
今作は日本人全員に観て貰いたい気持ちでいっぱいの大傑作と思います
傷ついた日本人全員をまるごと癒す、力のある作品です

これを観たら山田洋次はなんていうだろうか、誰かインタビューして欲しいな笑


posted by となーす at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月29日

グリーンインフェルノ

結構、期待して観たのだがそれが良くなかった笑

以下ネタバレ含む



簡単に言うと、撮影現場の和気あいあいした空気が映画にバッチリ反映されていて、怖くないんである笑
原住民に言葉が通じない怖さが全然ない。
だから良いのだ、と言う人もいるんだろうけど、でも一応はみんなで力合わせて観客を怖がらせましょうよ、て思う

映画全体をポップにしないと真面目に告発映画みたいな受け取られ方をしかねない、という予防線を張っているのかもしれないけど
これの一個前の作品『アフターショック』が、話が通じない感で怖さ満点だったのと比べると、だいぶあっけらかんとしている




罪の余白

娘の自殺にいじめが関与している、と疑念を抱いた父親が同級生の女子高生を追いつめていく話

最近の10代や20代はやたら芝居が上手い
神木隆之介など天才子役がいたからレベルが上がったのだろう
この映画なども若い女優の芝居の上手さを愛でるための映画と言える

以下ネタバレあります



物語の中で悪役の女子高生の知性を際立たせるために、親父が馬鹿に貶められているきらいがあり、そこがちょっと残念だった。
娘を失ったショックで酒びたりになることで悪役に隙を自ら作っている。

物語のある時点で娘にダブルバインドを仕掛けた、と主人公が確信するシーンがあると良かった、酒を飲んでストーカーまがいにあちこち探るくせになにも手がかりを掴んでない風に見える

あと、悪役の女子高生が常軌を失う主人公に性的な誘惑を匂わせる場面もあるのに、
主人公が酒飲みすぎで、それに気づかない。(DVDジャケに使われている、唇に指を当てる場面)
あそこはもったいなかったな笑
絶望からつい、悪魔の誘惑に屈しそうになる、みたいな揺らぎが見たかった

観終わってからあれやこれや気になるとこはあるけれど、お芝居だけでちゃんと最後まで観られたのだから良作と言える



posted by となーす at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月28日

インサイドヘッド

『チャイナタウン』のラストのセリフがパロディで出て来た笑
意外な場所で使われると嬉しいね

ピクサーのぶっちぎり感を改めて見せつけられる作品
今、よく知らない誰かにオススメの映画を尋ねられたら、相手の年齢関係なく、これ。
合議制のシナリオのピクサーに完成度で今勝てる作家はいない

ここんとこ内省的な映画を立て続けに観て
この作品を観ると、映画は進歩しているんだなあ、と
映画は一人で観るものだけど、誰かと一緒に観たい、と思わせるのだから、まあ、凄い


posted by となーす at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アバウト・タイム 愛おしい時間について





これはいろんな人から勧められていた映画
で、ようやくtsutayaで借りて観たのだが、結構ロングセラーなのですね

いわゆるリプレイものだが
主人公が短いスパンで繰り返すのがミソ

コミュ障な青年が恋を成就させるために先天性のタイムリープ能力を使うのだが

どんなやり方かというと、目当ての彼女に告白して、失敗しては、時間を戻して出会ったところからやり直す
女性に対する言動が間違った、と思うとやり直す
やり直していくうちに本物の【紳士】になっていく
映画の中でとくに紳士という言葉は出て来なかったかと思うが、これはイギリス映画だ。

何度も何度もタイムリープして、他人への振る舞いを修正することで自然に正しい態度を身に付けていき、最終的に修正する必要がなくなっていく


一度経験したことをもう一度やり直す、というのは『恋のデジャブ』と同じで、主人公のキャラクターの違いが映画に個性を与えてはいるものの、観客が得る経験はかなり似ている気がした
自己啓発本などで定番の【今日を人生最後の日のように大切に生きる】と言うセリフ。これが今作の最後に出てくるが、こういうみんな知ってる言葉に繋げてみせたのは素晴らしいと思う








posted by となーす at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月27日

ぼくを探しに





フランス映画を久しぶりに観た
いやあスローな展開に途中で2回ほど仮眠タイムを摂りながら最後まで観ました

観て良かったですよ
素直に

優しい映画で、ね


2013年の映画だからネタバレも糞もないと思うけど一応ここからネタバレ






苦いハーブティと甘いマドレーヌ、だよ人生は、てこの映画を一言で言い表したくなるけど、実際に観ないとちょっと終盤の感動は体験出来ないかな

要するに、甘いことと苦いことは記憶の中で別々にしがちなんだけど
それを今この瞬間に混ぜろよ、
とこの映画は押し付けず語りかける

混ぜたら視界が開けるのだ
楽しいのだ

主人公とともに観客にもその体験が出来る、という映画だった

小津安二郎の『東京物語』みたいに
ラスト近くで圧倒されるがそこに至るまでは眠気との闘いを要求される
という映画なので、そういうの大丈夫な方だけおすすめです


posted by となーす at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他外国映画(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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